理事長挨拶

私どもは、異業種のものづくり企業で構成される組合です。お陰様で設立から丸10年を迎え、
当時9社から始まった組合員数は、180社を迎えるまでに成長して参りました。

兵庫県を中心に、関西、中国地方の会員企業に支えられ、また関係団体等日頃より弊組合の取り組みにご理解・ご協力頂きましたおかげで今日まで歩みを進めてこられましたこと、深く感謝申し上げます。

設立当初の2003年頃は、国内製造業の海外移転が加速している最中。特に中国進出が目立ち、併せて『チャイナプラス1』としてベトナムへの注目が集まっている時期でもありました。そのような背景から、ベトナムから技能実習生を迎え入れる事業をスタートさせました。

異文化コミュニケーションがもたらす恩恵は計り知れず、彼らの受け入れを通じ、人材交流・国際貢献に寄与するだけでなく、技能実習生の日本で技能習得をしたいというひたむきな姿から、我々が学ぶべきところも多いのが、本事業の最大の特徴です。

初めは『外国人』としか見ていなかった社員も、明るく積極的に職場に関わる彼らの姿を見て、『○○君』と打ち解けていき、帰国する頃には大号泣で別れを惜しむ間柄になる。3年間と限りある滞在期間の中で、技術・日本語・生活習慣などできる限り習得しようという彼らの意欲は日本人社員にも大きな刺激となり、日本のものづくりに大きな活力を与えてくれています。

また、彼らの採用をきっかけに、ベトナムへ事業展開する会員企業も増えつつあります。
文字通り、人と人がつなぐ『かけ橋』となる彼らの存在は、もはや我々ものづくり企業にとって欠かせないものとなっているのです。

これまでに累計2000名を超えるベトナム人技能実習生の受け入れを行って参りました。彼らの活躍について評判が広まり、受け入れを希望する企業も年々増加しております。これからも、彼らの成長と共に組合もまた一段と相互理解を深めていきたいと思っております。

グローバル化が加速する変化に富んだ厳しい環境の中ではありますが、活躍する中小企業の仲間として切磋琢磨し、今後も会員企業と地域に貢献できるよう努めて参ります。